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栗まんじゅうの日記

ただのしょうもない日常を綴っていきます

『文豪たちの悪口本』の悪口が思ったよりすごい。

こんにちは。

 

今日はずっと欲しかった本を買いました。

これです。

f:id:kurimanjyu:20210301194931j:image『文豪たちの悪口本』

です。

 

最近、

「何か本を読みたいな~」

「でも小説とかは物語の内容に入り込みすぎて最近疲れるから、もっとフラットに読める本が欲しいな〜」

とずっと考えていて。

 

で、仕事帰りとかにたまに本屋にふら〜っと寄って探してたんす。

そしたら、この間、古本屋を訪れたときに偶然この本の表紙が目に入りまして、

 

f:id:kurimanjyu:20210301173030j:image

「馬鹿野郎と言った」

 

f:id:kurimanjyu:20210301190336j:image

「所詮あの人は成金に過ぎない」

 

f:id:kurimanjyu:20210301172143j:image

「刺す」

 

 

表紙だけで本能的に

「やばそう」

と思い買ってしまいました。

 

 

気になる内容は、、

f:id:kurimanjyu:20210301180729j:image

f:id:kurimanjyu:20210301180736j:image

過激ね〜〜〜これ。

(「耳をすませば」の台詞より)

って感じです。

 

すでに表紙から、文豪たちの

“全くオブラートに包まない悪口”

が印象的でしたが、

中身もなかなか直接的な悪口・・

というか毒舌っぷりで、正直めちゃくちゃ面白いです。

 

例をあげると、

 

芥川賞が欲しすぎて、めちゃくちゃ川端康成をディスった太宰治

 

●日記に菊池寛の悪口を死ぬほど書いた永井荷風嫌い過ぎて世相の悪化の原因も菊池寛のせいにする。

 

●千円札では上品な雰囲気だが、実は小言がうっさい夏目漱石(奥さんがとにかく大変そう)。

 

などなど。

 

結構みんな大っぴらに悪口を言っています。

でも、その悪口を言うのにも作家同士の間でいろいろ理由があったりして(その辺の解説とかもちゃんと書いてるよ)、そこを知るのも面白い。

 

で、私的に結構驚いたのが、

中原中也の悪口。

以下↓

f:id:kurimanjyu:20210301180809j:image(初対面の太宰へ)

 

f:id:kurimanjyu:20210301190625j:image坂口安吾へ)

 

f:id:kurimanjyu:20210301180835j:image殺すぞ。

 

とにかく口が悪い中原中也

 

私は中原中也といえばこの写真と↓

f:id:kurimanjyu:20210301193804j:imageこの写真素敵だよね!このとき18歳だって。大人びてるよね!

 

汚れつちまつた悲しみに』や『サーカス』などの有名な詩しか恥ずかしながら知らないので、

“哀愁帯びた詩を書く繊細な人なのかな”

と勝手に思っていたんですよ。

 

だから、意外と言うことが

超毒舌な過激派

と知り、イメージががらりと変わりました。

こういうのをギャップ萌えというのでしょうか?(違う)

 

しかも中原中也かなり絡み酒をするタイプだったらしく、それに対しての太宰治の愚痴も記されていたのですが、

それが結構ひどい表現していてなんかウケました。

 

f:id:kurimanjyu:20210301193938j:imageこの言葉は違うよ!これは川端康成に対してだよ!

 

あとは、

友人に無茶振りしたり、

日記に悪口を書いたり(文豪、日記に悪口書きがち)、

履歴書の書き方が超強気だったり、

など、さすがは自らをダダイスト中也」と名乗るだけあるな、と思いました(いじってないです)。

 

とにかく、

自分の持っていたイメージと全然違ったので、新たな中原中也像が構築され、今とても新鮮です。

これから彼の詩を読むとまた違う見方かできるような気がしますね。

 

そんな感じで、

この悪口本、かなりオススメです。

タイトルは過激ですが(中身も過激っちゃー過激ですが)、文豪達の新たな一面を知ることができるのである意味勉強にもなると思います(多分)。

 

とりあえず私がこの本で得た教訓は、

 

「日記に悪口書くのはやめよう」

 

です。

 

 

皆さんもこれだけは心掛けていきましょうね。

基本的に悪口はよくないことですからね(今更)。

 

では、さようなら。