今、出勤中に
原田マハ著「モネのあしあと」
を読んでいる。
タイトルの通り、印象派の画家として有名なモネの波瀾万丈な生涯について解説している本。
作者の原田マハさんのユーモアある文体も相まって非常に読みやすい。
勿論、モネがメインの本なんですが、同じ年代の他の画家の話も出てきたりもして面白い。
その中で一番興味を持ったのが、
について。
アンリ・ルソー自画像。
フランスでは印象派誕生以前、「フランス芸術アカデミー」という権威があり、このアカデミーに認められないと芸術とは言えないとされていたそう。
で、アカデミーでも認められるであろう腕前を持ちながらも印象派の画家として有名なマネなどはアカデミーの凝り固まった絵画のあり方に不満を覚え、独自の絵画を表現していくんですね。
しかし、一方、
アンリ・ルソーは逆にアカデミーの画家の作品がすごく好きで。
特にブーグロー(アカデミズムを代表する画家。正統派で超上手い)を尊敬しており、彼に認められたい一心で頑張って絵を描くんだけど、
ブーグローを真似して頑張って描いたのが、
これ。
ちなみに真似したブーグローの絵は、
これ。(めちゃ上手い)
この差を見ただけで、
ルソー・・・お前、めちゃくちゃに愛しいな。
ってなりませんか?
私はなりました。
原田マハさんが本の中で、
「ルソーの絵は大好きだけど、本当いい加減にして、と思う時がある」
って言っていて超笑いました。
わかる〜〜〜〜〜〜〜(笑い転げながら)。
でも、原田マハさんが続けて言ってたのが、
もし、付き合い始めたばかりの彼の家に遊びに行ったとき、
ブーグローの絵が飾られていたらちょっと引いて、そのまま帰っちゃうけど、
ルソーの絵が飾られていたら、
「可愛い!!付き合ってもいいかも!!」
と思う確率が高まります。
とも言っていて、
それもめちゃくちゃにわかる〜〜〜〜〜〜〜〜!!
と思った。
ブーグローの絵が飾られていたら、よくわかんないけど、
「え・・ガチやん・・」
って思ってしまうけど、
ルソーの絵だったら、
「やだ~~~!!可愛い!!!しかも、この絵を飾るなんてセンスある〜〜おしゃれ〜〜〜!」
ってなるよ。
それだけルソーの絵には魅力があるんだよ。
勿論、超上手いとは言えないけど、誰にも真似できない味とセンスがある素敵な絵だと思うよ。
ルソーはオンリーワンな画家だよ。
みんながルソーを大好きだよ。
んで、ルソーのことがとても気になり、今日、図書館で、
これ借りた。
ルソーのことをもっと知りたくなったんでね。
ルソーの記した手紙や貴重なインタビュー、そして彼の作品と共にルソーの本質に迫っていく画文集。
この本を読んでいると、ルソーがどれだけ芸術を愛し、真摯に取り組んでいたかが分かります。
どんなに周りに馬鹿にされても自身の芸術を貫いたルソーは素晴らしいです。
でも、その他に、銀行詐欺事件に巻き込まれて投獄されたり、未亡人に惚れて資産を費やしたことなども書かれていて、
何度も
もうwwwwwwwwwwwwwwww
ルソーwwwwwwwwwwwwwwwww
勘弁してwwwwwwwwwwwwwwww
ってなりました。
ルソーに対し、尊敬と笑いの狭間におる。
でも、やはり彼の作品は素晴らしいです。
目が行ってしまうし、ずっと見てられる。
どんなに巧みな技術を持った画家も敵わない不思議な魅力がある。
それってやはり才能があるということですよね。
特に気に入った作品は、
これと、
これです。
なんというか・・・
どちらも最高じゃないですか??
わかります?この魅力。
私はこの絵のポスターを手に入れて家に飾りたい気持ちでいっぱいです。
はい。
とにかくルソーは最高です。
生きている間に彼の作品を見に行くのが私の新たな人生の、目標になりました。
待っててくれよな!ルソー!
はい、てな感じでした。
もしルソーにご興味ありましたら、紹介した2冊の本を是非読んでみてください。
では、
さようなら。