薄々気付いていた。
洗濯機がもう限界に近いということを。
2週間前くらいから、
洗濯回し始めてから大体５分おきに、
ぴーぴーぴー
という怖い音を鳴らし始めるようになった。
蓋がちゃんと閉まっていない
という指示が出ていたが、
勿論、蓋はしっかり閉めている
が、
どうやら蓋をロックする部分が上手く作動しなくなったみたいで、
何度か蓋の開け閉めをしたり、ロックの部分をいじいじしたりすると、
なんとか持ち直してくれた。
しかし、また数分後、ぴーぴー呼ばれる。
またもや、蓋がちゃんと閉まっていません、のエラー表示が。
（閉まってるしロックもかかっている）
嫌な予感。
これはもう、ダメかも、、、
と思った、その時、
私の頭の中に、
壊れた洗濯機の回収費用、
新しい洗濯機購入費用、
自分の現在の貯金額、
毎月の家賃光熱費奨学金の返済額、
が過ぎ去った。
ただでさえ余裕がない生活をしているのに、
痛すぎる出費。
嫌だ、嫌だ、
買いたくない、、
いや、、
まだ、壊れてない、、
やれる。
この洗濯機はまだ生きてる。
だって電源は入るし。
むしろこれからでしょ。
と、
お金がない哀れな人間の現実逃避によって、
洗濯機への鞭打ちが始まりました。
ということで現在、
エラーになったら、
とにかく開けて閉めてを繰り返し、騙し騙しで動かしています。
まだやれる、大丈夫、まだいけるでしょ、
頑張ろ、
そう洗濯機に言い聞かせる。
もう少しだけ、もう少しだけと、私蓋閉める
（HY？）
と限界の悲鳴を上げている洗濯機に対して無理強いをしています。
部下に無理をさせるパワハラ上司。
あ、あとたまにエラー音を無視すると、3回に1回は自動で再開してくれることにも気付いたよ。
パワハラ上司的には、
あのさ、何でも聞かないでちょっとは自分で考えてやってみたら？
洗濯機さんって何年目だっけ？
もうだいぶ慣れていい頃だと思うけど。
って感じの態度でエラー音を無視してるよ。
しかも、この上司は、常にイライラしてるから、蓋を閉める時、バタンッッってそこそこ大きい音で締めてくるよ。
すっげ嫌な上司だよ。
あーー私は洗濯機にとって私は最悪な上司だーーーーーー
でも頼むーーー洗濯機さん、うちの会社辞めないでーーーー
って心境です。
はい。
今度、洗濯機さんに缶コーヒー差し入れします。
まだうちの会社にいてほしいんで。
はい、
それだけだよ、
では、さようなら。
